BAT(ベーシックアテンショントークン)とは、ウェブブラウザである「Brave」で使用されるトークンです。
本記事では、BATについて初心者向けにわかりやすくまとめてみました。
BAT(ベーシックアテンショントークン)とは?
正式名称を「ベーシックアテンショントークン」とするBATは、デフォルトで広告をブロックするBraveブラウザを
ダウンロードし、自分から広告を視聴した際に報酬としてもうらうことができるトークンです。
BATは2017年5月にBrave Software Inc.によってリリースされ、イーサリアムブロックチェーン上にあるトークンとして
発行されています。
BATの発行枚数は15億枚とされており、その全てが発行済みです。そのため、マイニングはなく、半減期もありません。
BATが注目されている理由
既存の広告モデルの問題を解決してくれるとBATは注目されています。
実は、従来のユーザーは意図せぬ広告表示やトラッキングによって、知らず知らずのうちにデバイスのバッテリーの大幅な減少やブラウジングの遅延といった不利益を被っています。
また、広告に関わる企業が、ユーザーの閲覧履歴などをトラッキングすることが、プライバシーの侵害につながる可能性もあるとされています。
しかし、Webブラウザ『Brave』ではデフォルトで広告をブロックしてくれるので、ユーザーはブラウジングの遅延などに悩む必要がなくなります。
さらに、ユーザーの閲覧履歴などを外部に送信することもないため、プライバシーも十分に守られる設計になっているのです。
また、Googleのような仲介業者がいないため、広告主からサイト運営者、ユーザーへとお金が流れるというメリットがあります。
このようにBATは、Braveと併用することで、現在の広告モデルの問題点を解決に導く革新的な仮想通貨として注目されています。
BAT・Braveを利用するメリット
BATはユーザー、サイト運営者、広告主それぞれにさまざまなメリットをもたらしてくれます。
ユーザーのメリット
BATとBraveを利用することによるユーザーの利点
①通信量やバッテリーの節約
②快適なブラウジング
③プライバシーの保護
④報酬が得られる
⑤クリエイターを応援できる
⑥コンピュータウイルス感染リスクの減少
Braveはデフォルトで広告をブロックするため、快適なブラウジングを提供してくれるだけでなく、通信量やバッテリーの節約にも貢献してくれます。
またBraveはユーザーの閲覧履歴を外部に送信しないため、プライバシーも十分に守られています。
これまで、ユーザーは不要な広告に悩まされてきましたが、Braveと仮想通貨のBATによって、この負担が大幅に軽減されると期待されています。
ユーザーは「Brave Rewards」プログラムに参加して広告を
視聴すると、報酬としてBATが支払われます。つまり、広告を見るだけで稼げるという仕組みになっているのです。
サイト運営者のメリット
BATとBraveを利用することによるサイト運営者の利点
①広告収益率の促進
②クオリティ重視の運営を促進
現在の広告モデルでは、収益のほとんどがGoogleやFacebookなどの仲介業者を介しています。そのため、収益の取り分が減少しているためウェブサイトで稼ぐことが困難になってきています。
ユーザーは不要な広告にうんざりしており、広告ブロック機能を利用するのが一般的になってきているため、さらに収益は減少していくでしょう。
また、現在はクオリティの高いコンテンツを有する質の良いサイトよりも注目を集めやすいスキャンダラスなサイトのほうがPVを集めやすいため得をするという状況にあります。
BraveとBATの新しい広告モデルでは中間業者が存在しないため、資金は広告主からWebサイト運営者に直接送られ、Webサイト運営者の収入の増加に貢献します。さらに、ユーザーはBATを用いてWebサイトをサポートできるため、低品質なコンテンツがなくなり、質の高いサイトが増えることが期待されています。
広告主の利点
BATとBraveを利用することによる広告主の利点
①精度の高いマーケティング
現在の広告モデルでは、ユーザーは広告を強要されているだけであるため、広告主からするといくら広告を出してもうまくいかないことが多いという問題に直面しています。
BraveとBATのモデルは、匿名性を保証しつつユーザーと広告のマッチングを的確に行えるようになっています。
また、ユーザー自身が自ら広告を選んで表示させるという仕組みでもあるため、適切なユーザーに広告を届けやすい仕組みになっていると言えます。
Braveについて
なぜBATが注目されているのかを説明してきましたが、BATは今は主にBrave上のトークンなので、Braveについても理解することが重要です。
Braveは既存のブラウザーと比較してみても、表示速度が圧倒的です。Google ChromeやFirefoxなどと比べてもその速度は群を抜いています。
普段のパフォーマンスが高いことに加えてChromeの拡張機能やブックマークをインポートできるなど利便性にも長けています。
間違いなくBraveは素晴らしい機能と有望な将来性を備えたブラウザーですが、注意点もあります。
現時点ではGoogle ChromeやFirefoxが圧倒的な市場シェアを占めているため、Braveがこのシェアをどれだけ変えられるかが課題です。
BATの今後
BATの価格は、次のイベントにより大きく変動する可能性があります。
①Braveユーザーの増加
BATは現在、Braveで使われている仮想通貨なので、価格変動はBraveのユーザー数の増加が鍵です。
Braveユーザー数が増えると、より多くのBATが配布・流通し、需要が増加するので価格変動を引き起こす可能性があります。
Braveの革新的な広告モデルとそのユーザーへのメリットにより、ユーザー数は着実に増加しています。しかし、今後もユーザー数を維持していくためには、月間ユーザー数25億人のChromeといったブラウザからシェアを奪う必要があります。
②Braveの他社提携
Braveのユーザーの増加に加えて、Braveが他社と提携してBATの利用を増やすことも、価格変動につながる要因の1つです。
現在、日本ではBATポイントのみの付与で、その用途もサイト運営者に対する支援のみになっています。
今後、アメリカなどのように実店舗で利用できるようになったりすれば、さらに魅力が増すため、Braveのダウンロード数も
増えるでしょう。
③Web3.0銘柄への注目
Web3.0は、簡単にいえば従来のような中央集権的な仕組みから解放されて分散型になったWebの仕組みを指した言葉です。
BraveはWeb3.0時代を担うブラウザになると期待されています。
まとめ
BATについて初心者向けにわかりやすくまとめてみました。
BATはBrave上のトークンであるため、ビットコインなどの仮想通貨とは異なるので混同しないよう気をつけましょう。
BATやBraveへの興味が増したらぜひともBraveを使ってみることをおすすめします。
また情報が入り次第、随時更新していきます。