【2023年4月】ステラとルーメン(XLM)について初心者向けにわかりやすくまとめてみた

アルトコイン

ステラは分散型ネットワークのことであり、ルーメン(XLM)はステラ上で使用することができる独自通貨のことです。

時折、ステラルーメンとステラを混同して使っている人がいますが、それは間違いです。

本記事では、そんなステラルーメンおよびステラについて初心者向けにわかりやすくまとめてみました。

ステラとは?

ステラは、仮想通貨を保管・送金する数百のネットワークのうちの1つであり、ユーザーが仮想通貨を作成し、送信、取引することができます。ステラを利用することでグローバルな決済アプリから取引所、マイクロペイメントサービスまで幅広い金融サービスを展開することができます。

ステラは世界の金融システムを1つのネットワークの下にまとめることを使命として、2014年に誕生し、2015年にローンチされました。

ステラのアイデアは、そのサービスを利用する誰もが、従来の通貨から、新規および既存の資産(ドル、ユーロ、ビットコイン、株式、金、その他の価値のあるトークン)を表すトークンにすべてを移すことができるというものです。そしてこれらの資産はルーメンを介することで、よりスムーズな送金や取引を可能にします。

ステラの特徴

ステラの基本的な運用は、多くの分散型決済技術と同様で、すべてのノード間で2~5秒ごとに更新される分散型台帳を持つ分散型サーバーのネットワークを運営しています。

ステラとビットコインを区別する最も顕著な特徴の一つはコンセンサスプロトコルにあります。

ステラのコンセンサスプロトコルは、ビットコインに使われているPoWのように取引を承認するためにマイナーのネットワーク全体に頼ることはありません。その代わりに、Federated Byzantine Agreement (FBA)アルゴリズムを使用し、トランザクションの高速処理を可能にしています。これは、クォーラムスライス(またはネットワークの一部)を使用してトランザクションを承認・検証するためです。

ステラネットワークの各ノードは、「信頼できる」ノードのセットを選びます。このセット内のすべてのノードによって取引が承認されると、その取引は承認されたとみなされます。このプロセスの短縮により、Stellarのネットワークは非常に高速になり、1秒間に1,000ものネットワークオペレーションを処理すると言われています。

ステラの歴史

ステラはは、仮想通貨企業リップル社と取引所Mt.Goxの共同創業者でもあるジェド・マケーレブ氏が2014年に立ち上げました。他の共同創業者との意見の相違からRipple社を去ったマケーレブ氏とパートナーのジョイス・キム氏は、リップル社社のコードベースのフォークとしてステラのプロトコルを立ち上げ、決済会社のStripeが300万ドルのシード資金を提供しました。

ステラは2017年10月にIBMとの提携を発表し、脚光を浴びました。この提携は、南太平洋の国家間で複数の通貨コリドーを設定することを想定していました。

このプロジェクトでは、オーストラリア、フィジー、トンガなどの国々を含む地域の国境を越えた決済の60%を処理することを目標に掲げています。これにより、中小企業や非営利団体と地元の銀行がつながり、商取引を迅速化することができます。

2016年には、著名なコンサルティング会社であるデロイトも、決済アプリを開発するためにステラとの提携を発表しています。

2017年のカンファレンスで、マケーレブ氏は国境を越えた送金にステラのブロックチェーンを使用するために30の銀行が署名したことを発表しました。

ステラの懸念

ステラの発表後、多くの投資家はステラ財団が管理する大量のルーメンについて警鐘を鳴らしました。ステラの開発者は、ノードに新しい仮想通貨をマイニングさせるのではなく、単純に1000億ルーメンを作成し、その大半はステラ財団に割り当てられていました。

これらのルーメンは表向きは開発および採用のための資金として意図されていましたが、一部の投資家は市場で売却されることによる価値の下落を懸念していました。こうした懸念やインフレに対処するため、2019年に550億ルーメンが意図的に破棄されました。

また、ステラのネットワークは少数のノードに依存しており、2019年には、そのうちの2つのノードが予期せず故障し、Stellarブロックチェーンが1時間以上停止する事態が発生することもありました。

その他、潜在的な懸念としては、ステラはリップルの決済プロトコルと似た用途を持っていますが、リップルのネイティブ仮想通貨であるXRPの方がはるかに大きな市場規模を持っていることも挙げられます。

ステラの将来性

ステラはルーメンの半分を破棄しておりこれ以上作る予定はありません。そのため、このトークンが将来的に希少なものになる可能性は多いにあります。

希少性はあらゆるものの価値を高めるため、現存するルーメンもそうなる可能性は十分に考えられるためルーメンは購入・保有するのに最適な資産といえます。

まとめ

ステラはネットワークとしては過小評価されていますが、世界中で使い勝手の良さを示し、優れたパートナーシップを確立しています。またネットワークは成長しており、2020年から2021年にかけて、前年比の支払い件数が378%も跳ね上がったという報告もあります。

しかし、他の仮想通貨と同様、ステラはいまだ不安定であり、長期的に成功する保証はありません。

しかし、実績や今後の希少性を加味すればステラは投資に値するでしょう。

また情報が入り次第、随時更新していきます。